ヴェロッサ [ケータイ]

僕の職場の先輩の同僚で財布すられた人居て,所轄の一宮署がうっかり柄臭い自動車利用で「ヴェロッサ」って口滑らしたんだって。
僕は多少車の名前を聞き慣れてるんで,それを知ってる先輩が話振って。やっぱりはなからすりに来た客の野郎が犯人じゃねえーの(笑)。
ヴェロッサって自販荒らし,店舗荒らしが逃げんときに使う車じゃん。
大体見えてきた(笑)。

13タイムスリップお巡りさん [ケータイ]

4520142130,462014337

 自ら隊は警らする時,全国的に走行速度が抑えられている。法定速度いっぱいに加速する事は,まずしない。
 地方の本部の自ら隊は警視庁や大阪府警に技術伝授されているので,自ら隊は全国で平均的な能力が高いのだ。だから,岐阜県警が劣るとか富山県警が見劣りするなど自ら隊の能力には優劣は付けられない。
 職質から手配犯や,違法行為者の摘発を主にやる自ら隊は,初動が重要だ。自ら隊にとって最大の懸案は自ら隊がパトカーから検索する事だ。つまりパトカーは被疑者を追い詰める時に頼りにされるが,走行速度は歩行より速く,異変を見落としやすい。
 自ら隊が懸案として抱くのだから,夜中や早朝のまだ夜明け前などは,積極的な防犯走行に従事する。
 夜中の自ら隊は,急停止,急減速を繰り返すが,速度を抑える為に見付け出す爲だ。実際,歩行者や自転車の利用者を呼び止める時に低速走行は効果てき面だ。

 ところで最近,世代交代のタイミングも絡んで警視庁の自ら隊の検挙能力が下がって居た。元より忍込巡査部長は若手が職質が積極的に出来ない状態を懸念したから,平成元年からわざわざタイムスリップして来たのだった。

 今日は第一自動車警ら隊だ。第一自動車警ら隊は,中央本隊と蒲田中隊と玉川中隊で構成され,管内には皇居,官庁,大使館を抱え,第一方面本部の管轄も受け持つ。管轄範囲はそう広く無いが,前線部隊の代表だ。

 「警視182から警視庁。」
 「警視182,どうぞ。」
 「了解。万世橋管内,若い男の職質マル援該当。神田須田町一丁目のシェル付近,中央通り17号,どうぞ。」
 注意喚起音が鳴り響いた。
 「警視庁からマル援指令ー。万世橋管内,千代田区神田須田町一丁目5番付近,中央通り,警視182が職質困難中。直近,警視175,遊撃5,地域指導4,現在,PSから現場緊急方向。臨場隊傍受の後,万世橋,警視庁宛て願いたい。PC,どうぞ。」

 忍込がマイクを受け取った。
 「警視175,現在指令,只今から緊急中,17号から現場方向,以上,警視175。」
 「警視175,現場方向。警視庁了解。以上,警視庁。」

 現場に着くと既に交番の自転車が到着し,すぐに現場はパトカーでごった返した。
 「なんだなんだ。何で嫌がるんだ。面倒掛けさせんな。」
 忍込が若い不審な男に叱り付けた。
 「うちの一家じゃ,職質は拒めっつー方針なもんで。」
 「脅してんだな。店先でんな事口走ったら,この時代だかんな。分かってんのか。」
 忍込は男を睨み付けた。
 「マルBの恐喝行為で。今時間取れ。現逮でPS回せ。」
 警部補が忍込を支持し,現場は一層慌ただしく為った。男に手錠をはめ,自ら隊のパトカーに乗り込んだ。
 パトカーは,すぐ近くの万世橋署に向かって走って行った。
 忍込は警視182に乗り込んで居た巡査長の肩を撫でた。
 「よく呼んでくれたな。ひるんで面倒臭いっつっちゃうのが,一番まずいんだ。これからも応援呼ぶの怠るなよ。自分等で対処出来ないのは最近の事案ではしょうがないんだから。繰り返すけど,応援はこれからも呼びまくれよ。」と言った。

 その後,逮捕された男が口走ったのはでたらめで,サラリーマンに過ぎない事が分かり,万世橋署から釈放された。

12タイムスリップお巡りさん [ケータイ]

 「123から警視241。原付二輪利用,多治見市上野のう48*,ぞうともいずれも該当無し。どうぞ。」
 「恐れ入ります。ありがとうございました。以上,警視241。」
 「遊撃5から123?」
 「遊撃5どうぞ。」
 「原付二輪利用の多治見市上野のう...。」

 「何なんだよ。原付,ずっと近いとこばっかで呼び出されてる。」忍込は呟くように言うと相勤に最後に呼び出されていた場所に車を向かわせた。
 忍込達もすぐ近くを車で走っていた。住宅街の十字路を左折すると,住宅街のど真ん中で遊撃5号車に呼び止められて居た。

 「動くんじゃ無いぞー?取り敢えず執行猶予とか柄手配とか言うんじゃ無いな?」
 遊撃の警察官が問い詰めて居た。気配を察した自ら隊の人達が,続々と集まり出していた。
 運転手を遊撃の車に乗せると,遊撃の相勤と忍込は原付車体を目視で確認し始めた。
 「おい!その人呼び出してくれる?」忍込が言った。
 叫び声で現場の警察官たちの注意がそそがれた。
 不審な運転手はのろのろとやって来た

 「これ,ナンバーはびかもんだけどさ,車体側触ってるだろ?」
 運転手は黙って居た。
 「黙っていても仕舞いには調べあげれば分かるんだぞ?」「何か悪い事企んでるから二個するわけ?」
 警察官達が間を与えまいと質問を繰り出す。
 「ひったくりとかやるためにしてるわけ?」
 忍込が質問しても不審な運転手は答えなかった。
 「取り敢えずさ,違反の可能性が強いからさ,あと,車体が本来はどこ登録なのかも照会掛けるからさ。」
 運転手を遊撃5号車まで付き添った忍込にも何も答えなかった。遊撃の車と原付を積み込まれたトラックは住宅街の中で曲がり,管内の警察署へ向かった。現場は間も無く静寂を取り戻した。

 「123から警視200。自動車利用照会,ナンバー春日部580日本のに823#*。軽四乗用,本年平成26年3月2日,二交機交通違反現認車両。中央管内で失尾。どうぞ。」
 「了解しましたー。運転手女性から現在から晩掛け。以上警視200。」
 「えー尚,簡易鑑定係願いたい。そっち系の顔を呈してますので。場所は池袋管内の要町通りの西池袋一丁目付近のセブンイレブン付近の山手線ガードです。どうぞ。」
 「警視庁傍受。警視201,警視210,警察署前信号から緊急願いたい。他,池袋及び遊撃車可能からどうぞ。」
 「5交機31から警視庁。池袋本署付近から警視200関係ーマル援したい。どうぞ。」
 「5交機31ー,了解した。えー二自ら現認によればかなり複雑な扱いと予想されますので,突発事案未然抑止,発生にあっては至急にて警視庁並びに本隊,池袋向けへ無線働き掛けよろしくお願いしたい。どうぞ。」
 「5交機31了解。以上5交機31。」

 「御客さん,この前さ,交通違反してない?」
 クルーの警視200から降り立った忍込は初老の主婦らしい女に話し掛けた。
 「取り敢えず物があるもんだからね,エンジンキー警察官に渡して貰える?」
 「も...物って何が。」
 「蒲田の方で白バイがあなたを追っ掛けたけど見失ったっつーんだよ。でさ,今池袋の方の白バイが向かってるんだけども。」
 主婦は一瞬真っ青な顔をしたが,すいませんと謝罪した。忍込は思った通りの反応だと思った。
 第5交通機動隊が到着し,今後,第2交通機動隊に出頭するよう指導した。女がそれを終えて忍込達にキーを返してくれと言ってきた。
 「そんじゃこっから別の職務質問なんですけど,車内見して貰ったり持ち物の確認いいですか?」
 「なんで。」
 「え?見せない気?」
 「女の人呼んだらやらしてくれるかい。」
 別の二自らの巡査部長が言った。女は頷いた。
 「紙持ってくんか。顔でろでろだもんな。」二自らは忍込巡査部長を見ながら呟いた。忍込は女に再び近付いて話し掛けた。
 「直球で言うけどさ,これから裁判所行って紙貰って来んけどさ。意味は分かるかい。」
 「粉って事?」
 「分かってんならすっとやってうち帰ろうや。」
 女はようやく同意した。

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11タイムスリップお巡りさん [ケータイ]

 「10交機12から警視庁及び123係。」
 「10交機12どうぞ。」
 「高島平管内赤塚新町,川越の254を,えー,埼玉方向の車線上にて処理中ですが,処理困難中に付きマル援処置願いたい。尚,自動車利用,ナンバーは品川300世界のせ501*,白色のハイエースです。どうぞ。」
 「警視庁了解。」「123係了解。」

 丁度忍込達はツタヤから北に向かって居た。無線が響いたのはそのときだった。
 「警視庁から高島平管内,10交機,交通違反処理困難中に付き,国道254号の赤塚新町埼玉方向への集中運用の警戒を発令する。」
 クラウンセダンのエンジンが唸り,ツタヤから北に向かった。
 「高島平,光が丘,出動車向かえ。直近,警視259,赤塚新町三丁目信号から現場へ願いたい。警視259の後に高島平,光が丘宛て,PS,更に出動車可能から警視庁に一報せよ。259,どうぞ。」
 「警視259は,これより同地より埼玉方向,どうぞ。」
 「警視庁了解。」「高島平,マル援了解。」「光が丘,マル援了解。」
 「高島平6,赤塚小前信号から,どうぞ。」

 警視259が辿り着いた。忍込が車から降りて交機現職に近寄った。
 「どうも。」若い巡査長が忍込に軽く会釈した。
 「18キロの速度超過なのですが,照会には応じるものの,否認してます。集中運用と流れてましたが,まだ待機しましょうか。」
 年上の忍込に緊張しながら言った。
 「逮捕しな。」
 忍込は言いながら品川ナンバーの被疑者の元に行った。
 「警視庁の地域部の巡査部長の者です。否認なさいますか?」
 被疑者は否認すると言った。
 「逮捕しまーす。」
 忍込は後輩の相勤の巡査部長に,無線入れてと言った。
 後輩は携帯無線を取り操作した。
 「高島平扱い警視259です。えー,マル被は現場指示で緊急逮捕しました。後発のマル援隊でもお願いします。」

 「10交機扱い,マル援中にあっては指令していた集中運用を現在で通常警戒。以上,警視庁。」
 一時警察官達で騒然とした赤塚新町は,速やかに平穏を取り戻した。緊急逮捕した被疑者はすっかり落ち込んでいた。
 まさか強がっただけのつもりが,逮捕歴が出来てしまった。忍込達は,一般人の極端に希薄な法律の意識はどうにかならないかと思う。

 高島平署から引き揚げた直後,再び,交通事故事案が無線で入っていた。忍込は相勤の巡査部長に緊急を指示した。
 現場は,大久保通りの近くのサンクスの辺りのそう広く無い道路だった。
 ワンボックスと小型車のマーチの事故だった。漫然発進のワンボックスがマーチを大破させて居た。
 マーチの運転手は幸い擦り傷で軽傷だった。
 「おい。マーチのナンバー,母屋の係に伝えといて。」と忍込は指示した。後輩はマーチのナンバーを書き留(と)めると無線で照会係を呼び出した。
 「警視259から123係宛て。自動車利用事故車,富山503マッチのま430#,シルバーのマーチ。」
 「警視259,自動車利用取り扱い留意せよ。新潟県秋葉,暴行事案未解決あり。平成5年に長野市にて強盗未遂。職質は受傷対策,マル援念入りにせよ。重ねて受傷警戒,強化人員発令。公妨等あれば積極的に現逮等実施,早期に身体捜検。尚,新宿にあっては事故事案とは別車両手配,A号富山ナンバー扱いに従事せよ。」
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職質のいろはに立ち戻ってよ [ケータイ]

http://www.youtube.com/watch?v=WY0vk-R-EHM

最近,警察が職質のときに相手にわざとパトカーを傷付けられる事が多くて。

10タイミスリップお巡りさん [ケータイ]

 職務質問。初動の最も鼻先の防犯防圧警らの活動部分だ。声かけする,晩かけする,確認する,と言う。
 人によって不審感の見付け方は能力差はあるが,基本的に都内は都心だろうが多摩だろうが,他県警より積極的な声かけを行っている。
 特に警視庁は立ち番警察官でも割と多くの職務質問をしなければいけないので,本署出動勤務,広域勤務と行って来ると尚更場数の多さは際立つ。ここが都内ならではの特色である。
 勿論,鹿児島県警だろうが石川県警だろうが北海道警だろうが職務質問の能力が高い警察官は少なく無いが,警視庁は能力の低い警察官が少ないと言うのが特筆出来るのだ。
 警察官慣れして居る一般人でも職務質問の多さには驚くようである。

 今日は自ら隊勤務2年目の30代前半の巡査長を連れて居た。彼が運転,助手席は忍込が座った。
 第2自ら隊は第4方面から第7方面及び第10方面で,事案の多発する管内も任されて居る。日本最大の警察署新宿管内や,池袋管内も抱える。
 今日は第1から第9まである自ら隊4つの内,丁度真ん中を行き来してみる事にした。東西に長い本州部分を,東から順に第1から第9まで自ら隊があり,真ん中と言うのは第2自ら隊と第8自ら隊の境界と言う感じだ。
 サイレンを鳴らし,不審な自転車利用者や自動車利用者や歩行者を呼び止める。特に夜間の遅い時間帯は,店舗荒らしや自動車のナンバープレート盗難や路上での違法売買行為を警戒し,パトカーの存在を知らしめて思い止まらせる防圧警らを意識して回るのだ。
 「すいません。時間が時間なんで自動車の車内を確認さして貰ったり免許証か身分証をあれして貰ったり御願いして回ってるんですけれども。」
 若い巡査長が声かけた直後に「おーいお客さん」と声を上げた。
 「こんな時間に茶封筒?怪しいな。」
 自動車利用の男は頷いた。落ちた,観念したと言う仕草だ。
 「ピーシーん乗って貰えるかな。」
 第2自ら隊のパトカーに乗せた。
 「ちょっとPSに手配してよ。」
 「警視201から警視庁。」
 「警視201どうぞ。」
 「板橋管内,先照会の自動車利用。現在マルX扱い中です。板橋二丁目にあっては,えー四ツ又信号機の南側付近です。現認PM要請中,どうぞ。」
 「尚ー警視201にあってはー,◯ビル,◯ハ◯◯ール,目標物こちらでよろしいか。どうぞ。」
 「その通り。よろしくお願いします。どうぞ。」

小牧署 [ケータイ]

愛知県警の所轄が事案対応で忙しいのを知って居るから尚更驚いたし気遣いが嬉しかった。

岐阜への帰り道,小牧市の小針交番を北に進んだ小木(こき)地内で岐阜ナンバーの不審な軽四の事故車両を所轄に連絡した。
大袈裟では無く警視庁より慌ただしい印象の強い愛知県警で小牧署も例外では無かった。
当直でもほぼ確実に24時間体制で交換手が電話に出るのは愛知県警所轄の特徴である。しかも,当直の交換手は年中の対応なのだから尚更の特徴である。

なぜ所轄は自ら隊より忙しかったり慌ただしいかと言うと,特に当直時間はほぼ全ての事案に対処しなければいけなく,自ら隊などのような専らの任務が無い。あやをつけてるんじゃ,と勘繰られるのを無視して言えば,要するに所轄の任務は雑多である。

「柄は出なかったけど,今日の電話は参考にさして貰う。ありがとうね」
電話の向こう側で話のそばから事件照会するのも手慣れた感じだったので感心した。

愛知県警の警察官は,よくぞ地域警らが充実しているなと思う。
裏返しに,愛知県内はよくよれた感じの人に遭遇する。通報が多いのも頷けるが正直,自分が現職なら根を上げるだろう。愛知県警の所轄さんはやり甲斐より苦労の方が多いのではと推察できる。小牧署の人も勿論例外では無い。
愛知県警は僕の考えでは覚知件数の云々では無く,実際も警視庁より過酷なのではと思う。
職質や照会の専門家チームの自ら隊と所轄の忙しさは少し意味が違う。だが,地元の岐阜県警でもそうだが自ら隊は所轄より余裕を感じられる。
僕は今,そうした意味は専らか否かの違いだと思う。
市民の皆さんは,ひょっとして悪質な現場の被害者になり,夜間などに当直の警察官や交換手とやりとりをするかも知れない。その時,一人一人現職の能力差はともかく,時々刺々しいとか荒々しい応対になることに腹を立てずに所轄の人の大変さ,もしくは一生懸命さを分かって貰いたいと思います。
僕は警察官の心境を察して来て,その様な事があっても素人市民の余裕さで,警察官の些細な作法の不足のところは呑み込んでしまおうと考えて居る。
それだけに小牧署の当直地域課の対応は驚いたし気遣いが嬉しかったのだ。


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